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ICEMパルプ及び製紙産業部会世界会議宣言

16 November, 2005

17カ国65人の労働組合代議員が参加して、2005年11月15日及び16日にベルギーのブリュッセルで開かれたICEMパルプ及び製紙産業部会世界会議は以下の宣言を採択した。

グローバル製紙産業のビジネスは、現在、厳しい状況にあり、必然的な事業再編を実施している事実を認知する。しかし、当該世界会議は、グローバル製紙産業がこのように厳しい状況に当面している現況においても、労働者とその家族の利害を擁護するため、労働組合の国際連帯を引き続き活用することを、グローバルパルプ製紙産業に対し、明確に示唆する決議を採択した。

また、当該世界会議は、最近行使された、前代未聞の労働組合国際連帯行動について留意した。当該国際連帯は今後のパルプ製紙産業内のグローバルネットワーク活動の基盤となるものである。

このような労働組合の国際連帯が明確に提示したことは、ビジネスの目標を達成するために、労働者及び彼らが締結した労働協約に対する破廉恥、かつ非人道的な攻撃に抵抗するため、国際連帯を活用するとの、ICEMパルプ製紙産業内の、世界各国の加盟組織の意思である。
当該世界会議は以下の提案を採択した。

  • 次回のICEMパルプ製紙産業部会世界会議までの4年間に、加盟組織はICEMが組織する素材産業企業との対話の開始とグローバル枠組み協約締結に向けた取り組みを展開する。
  • 加盟組織は、労働組合の国際連帯のより一層の高揚に向けて、加盟組織間のネットワーク活動を刷新する方策を採用する。
  • 加盟組織は、契約及び派遣労働の乱用に関するICEMのキャンペーンをあらゆる活動に組み込んだ取り組みを展開する。
  • 加盟組織は、これまで以上に慎重に、安全衛生及び環境についてのパルプ製紙産業内のグローバル企業の行動をモニターし、企業の責任ある行動を保障する取り組みを展開する。
  • 加盟組織は、ジェンダー問題の取り組みにおいて非常に重要な課題となっている、均等価値均等賃金の問題についての活動を拡充し、ジェンダーに関連したあらゆる差別を職場から排除することを保障する。

ICEMパルプ製紙産業部会内の加盟組織は、当該行動計画が示す目標に向けて、実効ある取り組みを展開することを決意し、次回ICEM素材産業世界会議において、これらの取り組みの前進状況を報告することを誓言するものである。

上記、宣言は2005年11月18日にベルギーのブリュッセルで採択された。

背景資料/報告書及びプレゼンテーションなど、上記素材部会世界会議について、もっと詳しく知りたい方は、ここをクリックしてください。