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ICEM/フロンデンベルグ グローバル協約

26 August, 2005

フロイデンベルグ社が経営権を行使している同社グループ内のすべての企業を代表するフロイデンベルグ社グループ取締役会 (“フロイデングループ”),

及び

国際化学エネルギー鉱山一般労連 (ICEM)、 並びに

鉱山化学エネルギー産業労働組合(“IG BCE”)は、



当該協約当事者間の協力に関し、以下の原則について合意するものである。ただし、当該原則は世界各国において発効するものとする。

前文
当該協約は、(フロイデングループ内のすべての会社の長期的経済成果を基礎に)以下の事項を目的にする。:

・ 協力と社会的責任の推進

・ ソーシャルダイヤローグ(労使間の対話)並びに情報の共有及び労使協議の強化

・ 履行義務がある労働安全衛生及び環境保全に関する基準及び必要な基準の厳守と継続的開発



当該協約は、フロイデンベルググループ取締役会とICEM及びICEM加盟組織との間において率直な情報交換を行う場を創り、それを当該企業内の労使関係の発展の重要な基盤とすることをその主旨とする。

当該協約は、フロイデンベルググループがグループ内の従業員全員に対して誓約するソーシャルコミットメント(労使関係上の誓言)にその基礎を置く。



経済成果、ソーシャルレベル(労使関係上)の進展、と
倫理上の基本原則
当該協約当事者は、フロイデンベルググループの長期的経済成果に視点を据えた協力関係を基礎に、相互に協力し、雇用安定と社会正義を遂行したい、と合意した。当該協約当事者は、利害が相違する場合があっても、また、両者の利害が衝突する場合にも、適正な対話を基盤に、相互にとって実行可能な解決策を見出すために、共同して努力するものとする。

フロイデンベルググループの長期的経済成果を保証し、グループ内の従業員に対するソーシャルコミットメント(労使関係上の誓言)を履行するためには、企業のすべての機能、事業グループの着実な発展及び健全な成長が必要となる。

経営中枢、従業員及び彼らの代表の間の信頼と協力、刷新及び柔軟な作業組織が従業員の将来的成功の基盤であり、フロイデンベルググループの成功の基礎となる。

フロイデンベルグは倫理に反する事業、あるいは非合法な事業への参加・関与を厳しく批判する。また、原則として、いかなる兵器、あるいは兵器に類し、戦争に使用される素材は製造しないものとする。



労使関係 – 最低基準
従業員及びフロイデンベルググループ取締役会の関係は、相互尊重、相互理解、相互信頼により特長づけられるものとする。協約当事者は共に、社会及び職場における人権を支持することをここに確認するものである。フロイデンベルググループは、これらの最低基準を謳っている既存ILO条約及び勧告をその指針とする。これらの指針には、特に以下の事項を禁止する条約を含む。

・ ILO条約29号並びに105号における定義による強制労働

・ ILO条約138号における定義による児童労働、

さらに、以下の事項を保証することを求める条約を含むものとする。

・ ILO条約100号及び111号に従い、雇用機会に関する均等機会及び均等待遇

・ ILO条約87号及び98号に従い、結社の自由と基本的労働組合権の尊重の保障



労働者代表の役割と労働組合権
フロイデンベルググループの従業員は、自分の意思に従い、自由に労働組合に加入し、労働者の代表を選び、労働協約についての団体交渉において自分たちの利益を代弁することができるものとする。

従業員が労働組合を組織したいと考え、労働組合の認知を申請する場合は、いかなる場合においても、労使間の対話の中で良好な労使関係の発展をめざす方策を探求するものとする。従って、労働組合の組織化に対抗し、不公正や待遇や差別、あるいは罰則は行わないものとする。このような考え方に基付き、ILO条約135号に謳われている職場代表、あるいは労働組合代表に対する差別は禁止されるものとする。



エコロジー面における進展 – 労働安全衛生及び環境保全
環境及び天然資源の持続可能な保全は、フロイデンベルググループが経営方針の目的の一つとして上げている事項である。フロイデンベルググループ及びその家族の株主は、事業活動を行うすべての州、国並びにコミュニティのおいて環境を保護し、責任ある企業人であることを誓言するものである。フロイデンベルググループ及びその家族の株主は、あらゆる方策を講じ、職場の安全及び製品の安全を保障するものである。







柔軟性、労働組織の新しい形態
フロイデンベルググループとICEM 及びIG BCEは互いに、雇用機会の保障のために必要となるフロイデンベルググループの長期的かつ持続可能な経済成果はグループ内の個々の事業グループの国際競争性と世界市場における自社の位置を維持、実証する能力に左右されることについて合意するものである。柔軟で効率的かつ消費者志向の労働組織形態の導入についてコンセンサスに到達するため、現地レベル及び国際レベルにおいてあらゆる努力を行うものとする。その実施にあたっては、常に、従業員のニーズについて配慮するとともに、現地の多様性を尊重するものとする。



結語
当該協約の履行状況について、また、協約に関連する問題について互いに情報を交換し、意見・経験を交換するために、年一回協議するものとする。当該協議には協約履行状況のモニターを含むものとする。当該協議の参加者はフロイデンベルググループの人事担当取締役専務、ICEM書記局から1名、IGBEC国際局長とする。労使関係発展、労働安全衛生及び環境保全の改善、その他特に支援する価値がある事項についての良い事例は、その他の事業所での協力関係においても活用できるものとして、当該対話のテーマとすることができる。

協約当事者両者は、争議あるいは当該協約違反の場合、いかなる場合においても、共通の解決策を求めて、互いに直接連絡接触することをここに誓言するものである。

ICEMはその加盟組織に対し当該協約が合意に達した旨、通知すると共に、フロイデンベルググループ取締役会は当該協約についてグループ内の各事業グループ経営中枢に対し通知するものとする。

当該協約は両協約当事者の調印を以って発効し、発効期限は2001年12月31日までとする。当該協約の基本精神は発効期限の延長とさらなる進展である。

当該協約は本来、ドイツ語協約文に調印し、施行もドイツ語文をその根拠とする。当該言語協約文とドイツ語協約文の間に矛盾がある場合には、ドイツ語協約文を有効とする。



2000年8月18日、ワインハイムにて







フロイデンベルグ& Co.
取締役会

国際化学エネルギー鉱山一般労連(ICEM)






鉱山化学エネルギー産業労働組合